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セルロース系から固体発酵でバイオエタノール
2009年3月27日

独立行政法人農業環境技術研究所 (農環研) が発表。

独立行政法人農業環境技術研究所 (農環研) は、セルロース系資源を用いたバイオエタノール生産方法として、農村地域で生産される作物資源や未利用のまま排出されるバイオマスを、収穫後低水分のまま貯蔵、糖化、発酵させる 「固体発酵法」 を開発しました。

この方法は、酒や漬物などの日本古来の醸造技術と牛の自給型飼料 (サイレージ)の発酵貯蔵技術を応用するものです。セルロースやデンプンを分解する酵素や乳酸菌と酵母の自然な共生関係を利用した農業・醸造型バイオエタノール生産技術と言えます。セルロース系材料からエタノールを生産する際には、「原料の貯蔵方法」、「発酵阻害物質の発生抑制」、「蒸留コスト」、「廃液処理」といった課題がありますが、収穫後低水分のまま貯蔵するのと同時に酵素や微生物の力で糖化・発酵させる 「固体発酵法」を用いることにより、これらの課題を解決することができます。飼料イネホールクロップ (穂と茎葉を含んだ植物体全体) を用いた 「固体発酵法」によって生産したエタノール量は、213L/t となり、この原料を用いた生産目標値(317L/t 程度)の約7割の実績を得ることができました。

この固体発酵法により、バイオマスは、付加価値が高いエタノールと飼料に変換され、全て有効利用することが可能となります。バイオマス収穫地で資源を様々な用途に (カスケード) 利用される資源循環型バイオマス利用システムへの活用が期待されます。

なお、固体発酵法については、3月27~29日に開催される日本農芸化学会2009年度大会で発表します。


予算:
農業環境技術研究所運営費交付金研究 (2006)
農水省委託プロジェクト 「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」 (2007 - 2008)

特許:
出願中 (特願2008-062797) 「アルコールの製造方法」

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